朝から天気が悪い感じだったがおかまいなしに鏡野町へ軍曹と。
行きの車中より 三ヶ上。
9時20分 上斎原振興センター着。登山の準備。そのころからポツポツと雨が・・・
9時45分登山スタート。しかしすぐに雨の降る量が増えてきているので合羽を着込む。
バイプル『岡山の山百選』の三ヶ上のページをコピーしたお気楽なものが 今日のマップ。
(本物の本はIさんが超お気に入りで何度も貸してあげてるので 私の部屋にはコピーのものがあるという状態だった)
大体白黒のコピー登山図を見るとのんびりでも3時間半で下山だろうと思っていた。
なんてったって 本当なら今日はおんたけに向けてのキョーレツなトレイル練習を森林公園でやろうと予定していたのが 私の踵痛で のんびりお気楽登山になったのだ・・・。
踵痛にはもう通算20回以上悩まされてるんだろう・・・(計算するのも面倒だ・・・)
いつも調子よく走れている頃になって 捻挫したり、足底筋膜炎ぎみになって走れなくなる。
しかしそういう沈んだ心も このお気楽登山と言うカテゴリーを見つけたから 私はそれはそれでとても楽しく山と戯れる。例え雨でも 雪でも 山は楽しい。
汚染が少ない絵面・・・
人口密度の薄い田舎・・・
すくって飲みたくなる川の水・・・
鳥の鳴き声・・・
雨が葉に当たる静かな音・・・澄んだ、けど 濃厚な空気。
どれも身体中の毛穴と細胞、血を浄化してくれる。
一気に元気になる。
フンフンフン〜♪ と鼻唄歌いながら雨合羽着て歩いていく・・・
この奥に行く道が 正規登山道だが 私達はうっちゃる。
"私達の目指す"登山口に向かっていくと 農家の元気なおばあさんに呼び止められる。とても恰幅のいい元気なおばあちゃん。たぶん地黒なんだろうけど 畑仕事でさらに陽に焼けているその肌に、今日は雨なのに日焼け止めを塗ったくっている(塗りムラが生々しいのよね。。。)
「三ヶ上登山口は あっちよ」と 今来た道を指して教えてくれる。しかし私たちは地図ではそのルートは下山で通るルートなので 「解ってるんですが、今日はこの地図の登山口から上りたいんですよ」と答える。
しかしおばあさんは 安易に引き下がらない。
あっちは行き止まりで道なんてない!と言い張る。私達のことを思ってくれてるのだろう・・・かなりしつこく行かせまいとする。で、しつこいので「おばあさん 三ヶ上登ったことがあるのですか?」と尋ねると 「ない」と答えるし、この地図にはちゃんとルートが書いてあるので言ってきますわと言って 私も軍曹もおばあさんの忠告を押し切り 雨の中進んでいく。
しかし林道を上がっていって 左に赤テープがある登山口があると思うのに そんなところが全く無い。
一面草と笹薮が生い茂っている・・・・
しかしここで オリエンで揉まれた経験がむくむくと後押しして
この辺りだろうと思って 左のブッシュ帯に突入!
たぶん200mくらいは軍曹と入り込んだと思う。しかし奥に行けば行くほど登山道とは程遠いというか道がない状態になり、背丈を越える笹ヤブに視界を全て奪われる始末、、、 2m先の軍曹が見えない、、、
「これはおかしい! 引き返そう!」と決める。
そんな失敗も二人で面白いなぁと 苦笑いしながら記念撮影。
うーん 人間どこまでバカで生きられるのか こうなれば挑戦だっ!
で、今入った道はどうやら このコピー登山図とは違うぞと言うとことでさらに林道を進んでいく。すると鉄塔があり、地図にもあるので この辺りだろうということで 登山口を左手に探すもまったく無い!
その後 引き返したりして 二箇所 アタックを試みた(なんで登山口に向かってアタックせんとおえんのじゃ!)
で 結局 登山道なるものはまったく発見されず あたり一面 茂りたい放題の植物の楽園。あきらめて引き返すことにする。
朝おばあさんに呼び止められた場所を通る際には二人で
「まいりましたーーー、、、 おばあさんの言うとおりでした〜」と頭を下げる。
しかし今まで『岡山の山百選』 この本を頼りにいろんな山にアプローチしたけど
登山口を見つけられないなんて 愚の骨頂だよね〜 変過ぎよう〜と軍曹とハテナマークが飛びまくっていた。
そんなこんなで正規の登山ルート 舗装されたブルーバードライン(だったと思う)をますます雨足が強くなる中 軍曹と登って行く。しかしアスファルトの上の落ち葉(落ち葉が腐ってる)が影響してるのか、ツルツル滑る! アブナイアブナイ。このまま永遠にアスファルト道が続きそうな感じだったので
アスファルトなら今の私の踵にも良くないので もう引き返して終りにしようということになる。
しかし結局この日 登山口を見つけにさ迷い時間は2時間。雨の中 楽しかった。
しかも私は頭の先からズボンの裾まで ゴアテックス素材だったので 驚くほど衣類の中は蒸れずに しかも帽子の内側はドライ! 快適だった。唯一不快適だったのが シューズの中。サッカニーだからねー。やっぱゴア素材で なおかつ脚にフィットするシューズが必要。
このシューズさえ揃えば 私は雨の山登り すごく好きになると思う。
その後 近くの上斎原温泉「クアハウスこのか」で水練。軍曹の1500mタイムアタックのタイム計測をして納得の上達ぶりによろこんで、自分の久しぶりの水練。
「久しぶりに泳いでタイムの悪さに打ちのめされてくるわ」と1500mを泳ぎ始めたのだが 右のゴーグルに水が4回以上入りまくり、なおかつ 全く持って心肺がきつかった。
500m泳いでタイムを聞いて愕然とした、10分05秒。やらないとここまで落ちるのね。
とにかくすぐにうがいをして温泉へ。
喉が既に痛くなっていたので よーく温まって 洗い場で身体を洗っていると
後ろ側に四人 町内のおばちゃんたちだろう チャブチャブ言いながら身体を洗っている。
あれ!?
びっくりしたことに 朝会った色黒おばあちゃんが私の背中側で身体を洗ってるではないか!!
私「あのーーー 今朝お会いしたものなんですが覚えてますかね?」
おばあちゃん「あーーーー覚えとるよ!!」
私「おばあちゃんの言うとおりでした 登山口見つからなかったんですよ、、、」
ということで ハダカで話に花が咲く。なんと最近は一日に観光バスで70人くらい登る日もあるらしい。三ヶ上は賑わってる山かもしれない。で あの私達が行こうとしていたマニアックな登山口はたまに 憔悴しきった50歳代のおじさんが迷いに迷って下山して来るんだとか コワイ話を聞かされた。
まぁとにかく 無事でよかったと喜ばれる。
その後軍曹と帰り道車の中で 本日最大のオチを発見する。
あーーーーーーー このコース
"モーレツなヤブコギルートで 熟達者向き"って書いてあるーーーー
なんでこんなに大きな字で書いてあるのに 読んでないんーーーーー、、、
車内で大笑いとなる、、、、
今頃気付くのが アホ過ぎる、、、
自分で登山道を切り開くルートだったんだよ〜
ということで この私がこのままおめおめ引き下がるわけ無い!!
でもって 只今風邪っぽい。
踵は 左もまだ痛みがあるが とにかく右が痛い! 「痛い」とはっきり言えるくらい痛い
早く寝る。
昨日今日とほんとお粗末な行動だが、
雨の中でも
山頂はおろか 登山口にたどりつけなくても
面白すぎた。
次回三ヶ上 超セクシーなヤブコギルックでリベンジよ!